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キーキャップ作成の裏事情 - #T07 シリコン型のとり方を再考・研磨について

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こんにちは、たねやつです。

今回はシリコン型の取り方について改善できた点と、キーキャップの研磨についてまとめていきます。

裏事情

MasterBaseがモゲても使えるようにする

初回の記事でもぼやいていることなのですが、ZbuttMasterBaseを3Dプリントした場合、軸の部分がとてももげやすいのでなかなか実用に耐えないです。

そのためSculptingBaseを代わりに使用していたのですが、もげた軸の部分に粘土のような素材を貼り付けることによってほぼ完ぺきにキーキャップを固定することができます。

私の場合は、粘土ではなくブルタックという粘着ラバーを使用しています。いろんなものの接着に使えたりするので便利です。3Dプリンターで造形したものを軽く引っ付けるということもでき、再利用可能なのでお財布にも優しいですね。

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適当な大きさにちぎったラバーをMasterBaseの真ん中に乗せます。真上からずれないように確認しながらキーキャップの底とベースが密着するまで押し込んでいきます。

あとは同様の手順で型をとっていくだけです。これでよりSculptingBaseを使用するよりも底面の密着度が上がり、きれいな型を作ることができるようになりました。

型をとるキーキャップをあらかじめ研磨

以前までは、硬化した後のキーキャップを研磨していたのですが、そもそも研磨してツルツルの状態のキーキャップを型にすれば研磨の時間も短縮できるので、そのようにして型を作成しました。

まずは型を取りたいキーキャップを選びます。このときなるべく指が触れる面(以下キートップとします)がツルツルなものをなるべく使用します。いろんなキーキャップのセットを持っている方や、グラブバッグを購入している人であればわかると思いますが、キートップの質感がザラザラしているものとサラサラしているものがあるのがわかると思います。(ちゃんとした用語があるのかもしれない)

ザラザラなものを型取る場合には、作成した型のキートップを透明にするためにはザラザラを削り取る必要があります。アルチザンキーキャップは中身の造形や模様が見えてナンボなところがあるのでなるべく透き通った表面にしたほうがいいかと思います。

削り取るには#600ぐらいの耐水ペーパーで凹凸がなくなるまで削ります。あまり削り過ぎると同じプロファイルのものと比較するとちょっとだけ背が低くなってしまうかもしれないので注意してください。




光沢が出るように研磨するにはコンパウンドを使用します。私が何時も使用しているコンパウンドはホルツの粗目・細目・極細の3種類で粗目から順番にゴシゴシしていきます。リューターを使用すると高速に研磨することができますが回転が速すぎると摩擦で溶ける場合があるので注意が必要です。

ケバケバした感じの布に、少しだけコンパウンドを盛り、一心不乱にごしごししていきます!この時に1方向だけに擦ってしまうと細かいヘアライン状の跡がついてしまうことがあるので、なるべく円状にぐるぐると擦るほうがいいです😀

目安は、磨き始める前よりも表面の光の反射が鋭くなった(主観的ですいません...)と感じるまでか、擦った時に「ギュッギュ」という感触が出てくるまでです。おそらく前者のほうが判別しやすいかと思います。。。十分磨けたと感じたら他の面に進み、全部の面磨き終わったらもう一つ細かいコンパウンドで磨いていきます。

極細まで磨き終わってもう満足であれば、水洗いとエタノールなどで洗浄し残ったコンパウンドと指紋を落とします。完成したものがこんな感じで、研磨前よりもぐっと光の反射量が増えました!

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研磨するときに結構指の関節に負荷がかかって痛いので、こんな感じの治具も作ってみました。適当なギア付きのクランプにスポンジを貼り付けたものです。SAプロファイルのような大きなキーキャップしかつかめませんがかなり楽になります。

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資材

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