へちょあまの工房

レジンなどのハンドメイドアクセサリの制作記録などを書いています!

ZBrushでキーキャップをモデリングする (1 - 導入)

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こんにちは、たねやつです。

この連載ではZBrushという3DCGソフトを使用してキーキャップを作成する流れなどについて書いていきます。最終的にはこんな感じの物が作れるまでに紹介していこうかと思います。

ここ半年ほどで私が得た知識やノウハウについて語っていこうと思います。機材さえそろっていればそのまま満足いくキーキャップ製作につながるような内容にしていきたいなあと考えております。

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この記事では、必要なソフトの紹介を行っていきます。適宜ダウンロードを進めながら進めていくと次の章以降でスムーズに進めることができます。

必要なもの

ソフトの導入とざっくりとした使い道等を踏まえて紹介していきます。

ZBrush (or Blender)

ZBrush粘土をこねるように3Dモデリングができる3DCGソフトです。読み方はズィーブラシだそうです。製品版のグレードがZBrush(無印)とZBrushCoreと分かれています。Coreの方は無印バージョンから基礎的なものを抜き出した機能限定版ですが、一般の使用にはこちらで十分と思います。(私もCoreを使用しています)

全て英語となりますが公式サイトから購入するのが一番安いです(2万円ほど)。教育用ライセンス等もありますが、非商用のみとなりますので作成したモデルを販売しようと考えている方はご注意ください。1000円程度で1か月だけのサブスクリプションライセンスも存在しているようですね!

ちなみに無償版のZBrushCoreMiniというものがありますが、外部からのモデルのインポートができなかったりギズモ(3Dモデルを移動させる機能)が弱かったりなどでなかなか思うように作業できないかもしれないです。ただ、無料なのでZBrushがどんなものなのかをちょっと触ってみたいという場合にはいいですね。

ZBrush無印のトライアル版もありますが、多機能過ぎて初めて3Dスカルプティングソフトを触る方はCoreMiniの方が圧倒的にとっつきやすいと思います!無印のトライアルはCoreで物足りなくなってきたときに試してみるぐらいがちょうどよさそう😎

Blenderのスカルプティング機能でも同等のことができる(はず)なのですが、残念ながら触ったことがありません。この連載ではZBrushCoreを使用して解説を進めていきます。

OpenSCAD

プログラミング的に3Dモデルを生成することのできるソフトです。

Thingiverse上にも多数このソフトに対応したモデルがあります。例えば身長 = 160の値(変数の値)を変えることによって170cmのモデルや90cmのモデルを図面を編集せずに生成することができます。

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このソフトは、モデリングするキーの元となる大まかな形や、軸の部分を生成するのに使用します。そこまで使用頻度は高くなく、プログラミングの知識不要(値を変えるだけ)です。

下記の公式ダウンロードページからインストールしていきます。

各環境ごとにパッケージがまとめてあるので、自分のパソコンのOSに会っているものを選択してインストールしてください。インストール中の選択肢は全てデフォルトで大丈夫です。

ちなみに上記の画像のプログラムはKeyV2というライブラリを使用しています。今後も使う時に紹介しますが先にダウンロードしておいてください。

3Dプリンター

モデリングしたキーキャップを実体化させるためには3Dプリンターが必要になってきます。家庭用のプリンターとして大きく分けてFDM方式と光造形方式の2つがありますが、どちらでもキーキャップを出力して使用することができますが個人的には光造形方式のほうが好みです。

話しから逸れてしまうのでここではどちらを買うべきかについては触れませんが、両者とも長所短所がありますのでいろいろな方の意見やレビュー、自分が出力したいものと相談して購入してください。Twitter上でしたら相談に乗ります😎

ペンタブ(とりあえず必須ではない)

自分は使用していません(左利きなので、コントロールキー関係が使いにくくなるため)が、絵を描くように造形したいという方はペンタブを使用したほうがいいかもしれないです。またペンの強弱で彫りの強度を動的に変えることができるのでより繊細な表現が簡単にできるようになります。(マウスのみでもパラメータを変えながら描く事によってある程度は可能です。またレイジーマウスという設定によってマウスでも滑らかな曲線を描画することが可能です。

その他

造形したモデルを3Dプリンターで出力できるファイル形式にするために、スライサーというソフトが必要になってきます。FDM方式ならCura、光造形の場合はCHITU BOXを使用しています。どちらも無償となります。

また、3DCGを扱うのでそれなりの能力のあるPCが必要なってきます。ZBrushの推奨ではCPUはIntel Core i5相当以上、RAMは16GB以上、GPUは2008年以降製造(かなり曖昧ですが、SoCのGPUではなく別途GPU必要という感じでしょうか)となっています。おおよそ軽量なPCゲームが快適にプレイできる程度でしょうか。

その他3Dプリンターの周辺機器(フィラメントやレジン等)や塗料等も必要になってきますが都度紹介していきます。

次の記事

次の記事では、OpenSCADを使用してKeyV2でキーキャップのモデルを生成していこうと思います。