へちょあまの工房

レジンなどのハンドメイドアクセサリの制作記録などを書いています!

レジンでアルチザンキーキャップ(Artisan Keycap)を作成する (1 - 必要なものを揃える)

f:id:ibuquicallig:20200325220722p:plain

この記事ではZ-Buttを使用したメカニカルキーボード用のキーキャップのシリコン型を制作するための手順、そのシリコン型を使用したレジンキャストの方法について解説しています。

全3回の記事となっています。この記事では制作に必要となるもの(材料や工具など)について紹介しています。

一番のネックとなるものはやはり3Dプリンタですが、すでに成形されているものを購入したり、プリントをDMMなどに依頼することで対応することもできます。詳細は該当する章にて解説しています。

完成品

シリコン型

f:id:ibuquicallig:20200327161325p:plain

二つのパーツを組み合わせて使用します。奥にあるのは3Dモデルからはがす前のシリコン型です。

キーキャップ

f:id:ibuquicallig:20200327162014p:plain

f:id:ibuquicallig:20200327162051p:plain

何も入れないで透明なまま作成したキーキャップです。プロファイルはSAROW3です。

パーツを封入したりアルコールインクなどで着色したりすることで、以下のような素敵な作品を作ることができます!

f:id:ibuquicallig:20200327162135p:plain

f:id:ibuquicallig:20200327162154p:plain

f:id:ibuquicallig:20200327162255p:plain

用意するもの

シリコン剤(透明)

レジンを流し込むための型を作成するために必要となってきます。透明でないもののほうが安価となっていますが、UVレジンでも作ろうと考えている場合は必ず透明な方を購入するようにしてください。不透明なものだと混合レジンの場合は問題なく硬化しますが、UVレジンの場合は光が届かず硬化してくれません。

私は普段ボークスの透明シリコンを使用しています。Amazonからも購入することができます。付属しているスポイトは2-3回使用すると破れてきたり詰まってきたりするので別途スポイトやシリンジを購入したほうがベターです!

シリンジは100均の手芸コーナーでもよく売られているので確認してみてください。

UVレジン/エポキシレジン(混合レジン)

キーキャップの本体として必要となってきます。UVレジンは紫外線を照射することで硬化します。混合レジン(2液レジン)は異なる種類の溶液を混ぜることで時間経過で硬化します。

どちらを使用してもキーキャップを作ることができますが、以下の場合にはUVレジンを使用することをおすすめします。

  • すぐに完成品がほしい
  • 中に小さなパーツを埋め込みたい
  • 複数の層で色の異なるものを作りたい

混合レジンを使用すると最低でも完成までに1日はかかり、完全に硬化するには2日ほどかかります(以下で紹介しているレジン液の場合)。また溶液の粘度が低いため中に入れたパーツが沈んでしまう(キーの表面に寄る)のでパーツを埋め込むのが難しくなります。(ある程度固まったところで埋め込むことで対応することができそうですが、まだ試したことはありません。。)

UVレジンを使用するデメリットとしては液体の粘土が高いため気泡が発生しやすいということや高価量産するとなると硬化が面倒といったところが個人的にあります。

UVレジンであればパジコの星の雫がおすすめです。Amazonでは似た名前の製品もあるので注意してください。

その他ライトなど必要となってきますが以下の記事でまとめています。UVレジン用のアイテムを持っていない方は参考にしてみてください。




混合レジンであれば日新レジンのクリスタルレジンがおすすめです。混合比率が1:2なので計算がとても簡単です。

より大容量のものも売っていますが、とりあえず始めるにはこのぐらいの容量で始めてみるのがいいでしょう。大きいものをいきなり購入すると容器も巨大なので取扱いが難しいです。無駄なく使用できればおおよそ10個ぐらいのキーキャップは作成することができます。

この連載では主に混合レジンを使用して説明を進めていきます。該当する箇所でUVレジンで作成する場合の手順や注意点も記載するので、UVレジンで作成したい方でもOKです!

Z-Butt(3Dモデル) と 3Dプリンタ

シリコンの型を作るために必要になってきます。偉大な先人がアルチザンキーキャップ制作用の3Dモデルを公開されているのでそれを使用します。3Dモデル(STLファイル)は以下のリンク先から入手することができます。

Clone or Downloadという緑色のボタンを押すと、Download ZIPと出てくるので押すとファイル群を入手できます。

このファイルを3Dプリンタで印刷するのですが、3Dプリンタを持っていないという方は以下から購入することもできそうです(試していませんが日本を送付先に指定することで送料が表示されるので多分可能です)。

もしくはTwitterやDiscordでGBされるのを待つか、遊舎工房さんで取り扱ってもらえるようになるのを待ちましょう。。

Z-butt

上記の3Dモデルのファイルがあれば以下の国内のサービスを使用することでプリントを代行してもらうこともできるようです(試したことはない)。




以降の記事では3Dプリンタを所持していてモデルを印刷するという前提で話を進めていきます。

キーキャップ

複製したいキーキャップが必要となります。なるべく大きめのキーキャップのほうが見栄えがいいです。ので私は基本的にSAプロファイルのキーキャップを使用します。以降の記事でもSARow3のキーキャップを使用しています。

SAキーキャップを安価に(且つ大量に)入手するにはグラブバッグを購入するのが手っ取り早いですが、TALP KEYBOARDさんではMDASAキーキャップを単品で売っているようです。

別ブログになりますがグラブバック購入について記事にしていますので参考にしてみてください。(このグラブバッグにはほとんどSAプロファイルのキーキャップは入っていないようですが。。)

使用するキーキャップは無刻印のものを使用するようにしてください。刻印のあるものを使用するとシリコン型にもほんの僅かにうっすらと残ってしまう場合があります。。(笑)

その他

計量器・キッチンスケール

シリコン、レジンの溶液をそれぞれ正しい比率で混合するために必要です。間違った比率で混合すると硬化しなかったり永遠にベタベタしたりしますのでとても大事です。デジタルで0.1g単位で計ることのできるスケールを用意してください。

紙コップ・シリコンカップ

シリコン、レジンを混合するための容器として使用します。使い捨て出来る紙コップ容器が便利なのでよく使用します。100均でもおそらくどの店舗でもおいていると思います!

シリコンを流し込む枠を作成するブロック

シリコン型を立方体にするためにブロックが必要となってきます。Z-Buttの型にピッタリハマるものは以下のものとなっていますがレゴブロックなどでも代用可能です。

マスキングテープ

また底面をふたするため & モデルを固定するための大きめのマスキングテープもあったほうが便利です。これは3Dプリンタを使っている人なら持っているものかもしれないです。

ハサミ、ニッパー、ペンチなど工具

完成したシリコン型の余分な部分を切り取ったりするのに必要です。

エンボスヒーター(必須ではない)

聞きなれないアイテムだと思いますが、風力が弱くて温度が高いドライヤーのようなものです。これを使用して流し込む前のレジンの気泡をつぶしていきます。心なしかこれで過熱したレジン溶液にアルコールインクを流し込んだほうが好みな模様が出来上がるような気もします。

KIYOHARA Craft Gallery エンボスヒーター EHT

KIYOHARA Craft Gallery エンボスヒーター EHT

  • メディア: おもちゃ&ホビー

これがなくてもつまようじのような尖ったもので気泡はつぶすことはできるので必須ではありません。

着色剤・レジンに封入したいアイテム(必須ではない)

追加でキーキャップの着色剤や封入用の小物パーツです。必須ではないので何か作りたいものがある方はそろえておきましょう。

着色剤を使用したりすると余計な初期準備が必要になるのでとりあえず透明なものが完成してから考えるでもいいかもしれないです。透明なものも結構きれいですよ!

最後に

以上が最低限必要なものになってきます。表にまとめてみます。

NO アイテム 100均 備考 購入先
1 シリコン剤 UVレジンで作成する場合は必ず透明なもの ボークス造形村 透明シリコン1kg
2 UVレジン/混合レジン UVレジンは100均でも入手可能。一つ作るのに10gぐらいはあったほうがいい 日新レジン クリスタルレジン 75g
3 3Dプリンタ
4 Z-Butt 3Dモデル
5 キーキャップ 無刻印のもの TALP KEYBOARDさん
6 シリコン型用ブロック レゴなどでも代用可能 GSIクレオス Mr.型取りブロック 102個入
7 マスキングテープ 大きめのもの 3M マスキングテープ 100mm x 18m
8 計量器・キッチンスケール 0.1g単位で測れるもの 携帯タイプ ポケットデジタル
9 紙コップ・シリコンカップ エコノウェア ペーパーカップ 205ml 50個
10 エンボスヒーター 必須ではない。 KIYOHARA エンボスヒーター
11 着色剤・封入したいパーツ 必須ではない。AliExpressなどで格安で大量に購入できる

アイテムが揃ったらいよいよシリコン型から作成していきましょう!

次の記事